思春期の摂食障害が引き起こす口腔内への影響
思春期に起こりやすい摂食障害
思春期になると、男女ともに身体の変化や、社会から今までとは違う対応が求められ、アイデンティティの問題が発生しやすい時期になります。その中で、日々葛藤しながら「自分」を確立していきます。しかし、その過程で発生する、孤立感や不安感を克服するために、友達と同質化「一緒」になろうともします。これにより、自意識が過剰となり、容姿や見た目を非常に気にすることが多くなります。特に女性はその傾向が現れやすく、無理なダイエットが引き金となり、拒食症を引き起こすことがあります。
拒食症とは?
拒食症の多くは、ダイエットがきっかけとなり、急激に体重が減少し、無月経や、便秘、認知力低下など、身体にさまざまな影響を及ぼします。症状が更に進むと、深刻な栄養失調を起こし、危険な状況に陥ることもあります。
摂食障害と口腔内の関係
思春期の時期は体の成長が活発な時期です。この時期に起こる、摂食障害や痩せたいという願望により、体の成長だけでなく、口腔内にも大きな影響を与えます。
摂食障害が与える口腔内への影響
・粗食回数の減少により、顎の骨や筋肉の発達の抑制
・唾液分泌の減少により、口腔内の洗浄力が低下し、プラークが蓄積しやすくなる
・口腔内に細菌が増え、むし歯・歯肉炎のリスクが高くなる
また、思春期になると生活習慣の変化も起こりやすく、生活習慣が乱れやすくなります。保護者の管理下であった、幼児期や小学校の時期と比べて十分なむし歯予防が難しくなる傾向もあります。
当院は女性医師が在籍しています
思春期はさまざまな悩み、葛藤が増える時期です。歯科受診をすることにより、むし歯予防だけでなく、悩みやコンプレックスの解消につながることもあります。しかし、女性の方は、男性医師には相談しにくいこともあるかと思います。当院は、女性医師が在籍していますので、男性医師には言いにくいことでもご遠慮なくご相談ください。