家庭で出来る咀嚼訓練-3歳〜学童期前後編-
今回は、前回のブログ記事、口・歯の成長の遅れが気になる時に家庭でできる粗食訓練方法の3歳~学童期前後編です。
年齢はあくまでも目安です。子どもの特性や、口や歯の成長段階にあった訓練を組み合わせて行いましょう。
無理はせず、お子さまへ声かけなどをして、親子で楽しみながら行ってみてください。
咀嚼訓練-生後9〜11ヶ月頃編-、咀嚼訓練に関する口腔機能発達不全症、についてはこちら>>
奥歯で噛みつぶす訓練
目安時期
3歳頃。親等からの簡単な指示に対応することができる、奥歯が生えている子ども。
内容
柔らかい根菜類をそのまま飲み込むのではなく、ひと口10回程度噛めるようになってきたら、少しずつ食材を硬めに調理します。
子どもの咀嚼機能の成長に応じて、さらに咀嚼機能が発達できるように、段階を踏んで訓練を継続してみましょう。
ポイント
左右両側の歯で訓練ができるように、「次は右側で噛んでみよう!上手にできるかな?」などと子どもに声かけをしましょう。
使用する食べ物
柔らかい根菜類
少し硬めの食べ物を噛む訓練
目安時期
学童期前後。食べ物のかじり取りが上手にできるようになり、比較的柔らかい根菜類などを左右両側の歯でスムーズに噛むことができるようになってきた子ども。
内容
さらに咀嚼に負荷をかけて咀嚼機能を鍛えていきましょう。
口の中で左右に食べ物を転がしながら、何回も噛む訓練です。
1.左側の奥歯で5回噛みます。
2.舌や頬を使い、口の反対側へ食べ物を移動させます。
3.右側の奥歯で5回噛みます。
4.繰り返し行いましょう。
ポイント
この訓練ができるようになったら、普段の食事でも、奥歯で噛むことを意識して、より多く咀嚼する練習をしましょう。
噛む回数はひと口で10~30回程度行ってみましょう。
※噛む回数は食材や子どもの筋力によって異なります。
使用する食べ物
・柔らかめのグミや板ガム
・するめいか
など
食材の硬さや大きさ、お子さまの咀嚼機能の発達段階によって、噛む回数は異なります。上記で記した回数に囚われず、できるところから始めてみてください。