子どもの歯の生え方とケア方法 -永久歯編-
子どもの歯は、乳歯から永久歯へと少しずつ生え変わっていきます。この時期は、見た目の変化だけでなく、かむ力やあごの発達にも大きな影響を与える重要な時期です。今回は、お子さんの永久歯が生える時期と、気をつけたいポイントを紹介します。
永久歯の生える順番とケア方法
6歳前後|奥歯がひっそりと生え始める
6歳ごろになると、乳歯のさらに奥から大人の奥歯が顔を出します。これは「6歳臼歯」と呼ばれ、かむ力がとても強く、歯並びの基準となる大切な歯です。ただし、歯ぐきに一部が覆われていたり、見えづらい位置にあるため、むし歯になりやすい時期でもあります。
▼ケア方法
・しっかりかむことを意識した食事を取り入れる
・生えかけの歯は丁寧に磨くようにサポートする
6〜8歳|前歯が大人の歯に生え変わる時期
この時期には、上下の前歯(中央とその隣の計8本)が徐々に生え変わります。乳歯が抜けてから新しい歯が生えるまで時間がかかることもあり、しばらく「前歯がない」状態が続くお子さんもいます。
▼ケア方法
・食べやすいように食事を工夫する
・かみクセなどが気になるときは、歯科医院へ相談
9〜12歳|小さな奥歯や犬歯が次々と登場
この時期には、前歯の横や奥の小さめの永久歯が順番に生えてきます。かむ力が一時的に落ちたり、歯の並びが不安定になったりする時期でもあります。
▼ケア方法
・かみにくさによる丸のみや偏食に注意
・柔らかい食材だけでなく、適度にかみごたえのある食事も取り入れる
・歯科医院で定期的に歯並びをチェック
12歳ごろ|さらに奥に「2本目の奥歯」が生える
最初の奥歯(6歳臼歯)のさらに奥に、新たな奥歯が生えてきます。この歯が上下でしっかりかみ合うようになることで、大人とほぼ同じかむ力が育ちます。
▼ケア方法
・奥歯のケアを引き続き重視
・歯がきちんとかみ合うよう、仕上げ磨きと定期検診を継続
生え変わりの時期は歯ぐきの状態も不安定で、子どもだけで正しく磨くのは難しいものです。仕上げ磨きや声かけを続けながら、定期的に歯科を受診し、無理のない範囲でお子さんの口の成長を見守っていきましょう。
当院では子育て経験のある女性院長が、子どもの発育段階に応じた適切な治療や指導を行っております。「この歯の生え方、大丈夫かな?」など気になることがあれば、お気軽にご相談ください。